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ESSAY
コンビニ
雑誌でも買おうとコンビニに行くと、買いたい雑誌がない。
ならば東スポでも買うかと思うとその東スポがない。
しょうがないので中をくるくる回っていると飲みたいドリンクもない。
う~む、何がなんでも買うぞ、なにか買うぞ。
などとうめきつつお菓子のコーナーに行くと、「永井豪」の文字が。
しまった、懐かしキャラフィギュア入りお菓子である。
この手の物を見つけるととても欲しくなる。
子供の頃、あまりおもちゃを買えなかったトラウマがよみがえってくる。
本当はけっこう買ってたんだけどなんだかそんな気がするのよね。
ふだんの自分なら、大人の自分が出て来て
「こんなもん買ってどうなる、いいかげんにしようよ。」
と声が聞こえて来て、
「そうそう、こんなもん買ってどうする。」
というわけで通り過ぎていけるのである。
ところが今日はなにか買うぞモードに入っているので我慢できない。
気がつくと3つの箱を握りしめてレジへ向かっているのである。
この時店には五個の箱が並べてあった。
ここで三個にしたのは一箱300円なので三箱買っても1,000円以内だから。
1,000円以上買うと何か罪悪感が生まれてくるのだ。
いい大人なのに1,000円が適当に使える限界なのだ。
1,000円超えるとあとでの後悔度が全然違うのだ。
お札を2枚出すなんてことはとても勇気が必要だ。
とにかくお札は1枚までということでなんとかレジも通り過ぎ、無事帰って行った。
いやぁ、よかったよかった。
中から出て来たのは
「デビルマン」「ミキちゃん」「ドロロンエン魔くん」
であった。
とっても納得、そして少しの後悔。